Twilight

白日の喧噪が薄らぎ万物がその形姿を背景に溶け込ませる日没時、 今日を振り返り、明日に思いを馳せる。
窓に明かりが灯り、会話が始まる。
明日も良い一日でありますように.......。
Stone cutter (鉱物研磨職人) Aquilax O

La Bucara Mine, Dominican Blue Amber.

      2016/06/29

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これまで1,100点を超えるドミニカン・ブルーアンバーをカットしてきましたが、このブカラ鉱山産出のものは今回を含めわずか5点。改めて確認するとオールド・トカが18点、希少なドミニカン・アンバーです。


ご存知の方も多いと思いますが、ドミニカン・アンバーを一躍世界の表舞台に押し上げた映画「ジュラッシックパーク」。その冒頭のシーンに登場する化石入りの琥珀がトカ産です。(現物はプエルトプラタのアンバー博物館で見ることができます。)


トカはブルーよりもゴールデンハニーをベースとした蟻など虫の化石入が入った琥珀が有名です。
確かにトカは良質のアンバーを産出した鉱山として世界的に知られていますが、トカの石質を超えるのが、今日リリースするブカラ鉱山産です。
では何がそれほど凄いのか。


一見すると、これまでリリースして来た多くのドミニカン・ブルーアンバーとそれほど変わらないように見えるかも知れません。
しかし違うのです。それは世界で最も透明度が高く、完全に磨かれた場合、世界のどの琥珀にもまねの出来ない繊細で美しい艶を発します。どこまでも、どこまでも磨き込むと内部の光の屈折、発する輝きが他のドミニカンとは一線を画していることが判ります。これは現物を手にした瞬間、はっきりと理解できます。

La Bucara Mine, Dominican Blue Amber.

ブカラアンバーはごく一部のコレクターに知られていますが、産出量は極めて少なく、入手するのは極めて困難です。
今日、ご紹介するブカラのブルーアンバー、原石は約5年前、現地に足を運び買い付けたものです。

この時、ブルーの他に小さなレッドを入手することができましたが(ブカラ・ブルーを凌ぐ希少なタイプです)、これは原石のまま秘蔵コレクションとして保管しています。
ではリリースの品について話を進めます。


まずこのブルーは一般に知られているいかにも青々としたドミニカン・ブルーアンバーとは異なります。
微かにグレイを帯びたコバルトブルー、あるいは霞の中でほんのりと輝く青........。そのような青ですが、しかしその何れでもない青。そのようにしか表現できない青なのです。


La Bucara Mine, Dominican Blue Amber.
(上の写真はあえて被写体を揺らし、日常の中でごく自然に見える姿として撮影してみました)

ゴールドに輝く高い透明度。その特質をさらに高めるため、カットの段階でちょっとしたマジックを試みました。
縦横約30mm、厚さは9mmほど。表裏に雪原のような柔らかくなだらかな曲面を施しました。ポテトチップに似たカットです。

La Bucara Mine, Dominican Blue Amber. La Bucara Mine, Dominican Blue Amber.

実はこのカット、曲面を正面から見ると、厚みのある三次元空間のように迫って来ます。これは表裏それぞれ約90度ずらすことによって生まれた不思議な世界です。
写真では表現できませんでしたが、指先で持ち、目の前にかざして見ると、球体と錯覚するような効果を生み出しています。


La Bucara Mine, Dominican Blue Amber.

発光力も十分あります。光の強弱、角度によって発光色は微妙に変化します。そしてなによりもこの小さな世界を覗き込んだ時、それまで目に映っていた世界がまったく異なった異次元の世界に変貌する.......。
この楽しさこそ、今回のブカラ・ブルーが目指した世界です。


幅 30.30 mm、長さ 34.600 mm、最大厚 8.90mm 25.50カラット
全面、究極の超精密ベルベットスキン仕上げ。
ご興味をお持ちの方、ぜひご連絡下さい。
完売いたしました。ありがとうございました。

 

 - ドミニカ La Bucara, 琥珀(コハク=アンバー)