Twilight

白日の喧噪が薄らぎ万物がその形姿を背景に溶け込ませる日没時、 今日を振り返り、明日に思いを馳せる。
窓に明かりが灯り、会話が始まる。
明日も良い一日でありますように.......。
Stone cutter (鉱物研磨職人) Aquilax O

巨大な原石

      2016/07/19

Blue Amber West Sumtra現地からのオファーの時点で、おおよその見当はついていた。
しかし到着した荷を解き、出て来た姿を見てびっくり。両手で持ち上げてその重さに再度驚いた。
これまでドミニカンブルーの2kgを超えるスーパーエクセレントをカットしたことはあったが、ざっとその3倍はあるだろう。手元の秤にかけても数値を振り切ってしまい、正確な重ささえ計ることができない。6kg、いやそれ以上あることは間違いない。Blue Amber West Sumtra現地の業者もこれまでで最大のスマトラアンバーだと言う。
今回、私の強い要望が叶い、発破をしないで丁寧に掘り出してもらったものだ。そのかいがあって、表面や内部に大きな亀裂などのダメージがほとんどない。
当初送られて来た写真は原石を濡らし、ブラックバックで撮影されたもので、かなり鮮明な青を発光していた。私はむしろ乾燥させ、明るい窓際の光で撮影した。いずれカット段階で発光色は確認できるだろう。
写真をクリックしてみてください。オリジナルサイズ(5616x3744)の巨大な写真が別ウィンドウで開きます。まるで山肌を見るような景色が現れます。
次の2点はボルネオ島Sarawakで15年程前に採掘されたもの。
包まれていた新聞紙POLITIK & HUKUMの日付が5 AGUSTUS 2005とあるので、その頃だろう。Blue Amber West SumtraBlue Amber West Sumtraカリマンタンなどでも見られることだが、原石の白い部分はコレクターの間ではホワイトアンバーと呼ばれている。
バルチックアンバーにもホワイトがあるが、こちらは「ロイヤル・ホワイト」として流通している。
この白い部分は火山活動の熱による変成作用によるものだ。
以上3点が今回のサプライズだが、これをカット・研磨するのは容易ではないだろう。時間をかけてじっくりと取り組もうと思う。
他にも今回の荷はすごい。
以下、仕分けの終わった、「カリマンタン」「スマトラ南部」「パプア」「ボルネオ」の各写真を掲載します。Kalimantan Blue Amber(カリマンタン他)South Sumatra Blue Amber(スマトラ島南部)Papua Blue Amber(パプア)Borneo Blue Amber(ボルネオ)

特に「スマトラ南部」と「パプア」の品質がずば抜けて良い。発光色も美しく、素晴らしい成果を齎すに違いない。
中でもパプアの写真右側、やや大きめの原石に注目している。パプアは大きいサイズがなかなか出ない種類だが、このサイズになると「ビッグ パプア」の範疇になる。
他のパプアも粒が揃い、美しくほど良いサイズの成果品が期待できる。
ドミニカを超える「ブルーアンバー」が続々とリリースできるのでないだろうか。
それにしても、これまで到着した原石を併せると、すでに100kgを超えている。
実はそれらすべての仕分けが終わっている訳ではない。ちなみにこの先数十年かけても全てをカットすることは不可能だろう。
ドミニカ、メキシコ、スペイン、そしてバルチックも買い付けが進んでいる。
実はバルチックの中にも極めてわずかだが、発光するタイプがあるようだ、ということが判りかけて来た。
これは現物が到着してみないと何とも言えないことだが...........。

閑話休題
最近Astor Piazzolla [ album Libertango ]を良く聴きます。
川井郁子さんの「嵐が丘 Live Concert Tour 2005」は勿論ですが、 Libertango をアコーディオンの名手Gallianoが演奏しているのを発見。いいです!!


 - 琥珀原石