Twilight

白日の喧噪が薄らぎ万物がその形姿を背景に溶け込ませる日没時、 今日を振り返り、明日に思いを馳せる。
窓に明かりが灯り、会話が始まる。
明日も良い一日でありますように.......。
Stone cutter (鉱物研磨職人) Aquilax O

ドミニカン・ブルーアンバー「氷河の青」5.10ct.

      2016/07/11

tw1600607a

光は波、そして粒子

容れ物(ウェブサイト、ブログ)の工事が終わり、新たにそこに容れるものが完成しました。
ドミニカン・ブルーアンバー・「氷河の青= Glacier Blue」5.10カラットです。

人差し指の先ほど、この小さな琥珀の一体どこから鮮やかな青が生まれるのか?

じつはこの琥珀が光に照らされた瞬間、内部では宇宙規模の複雑で整然とした化学変化が起きてます。
この化学変化を受け入れるためには、まず光について理解する必要があります。

光は波、つまり波長。このことは小学校で学んだような気がします。
私たちの目が捉える光はこの波の長さが約400nmから700nm(1nmナノメートルは10億分の1メートル)の範囲内に限られています。可視光です。可視光の範囲外にも人間には見えない紫外線、赤外線、X線などがありますが、これも光です。

波長ということで言えば、ドミニカン・ブルーアンバーはその見えない紫外線をエネルギーに変換し、見える光、つまりここでは「青」として蛍光発光している。ルミネッセンスと言われる蛍光反応です。

さらにこの小さな世界の中ではもっと複雑な光の働きが繰り返されています。
それは波長としての光とは異なった、粒としての性質、光の粒子性(フォトン)の働きです。
波動性と粒子性。波動と粒子の二重性、という光の性質を理解しなくてはならない、というかなり厄介な課題に行き着くわけです。


波動と粒子の二重性

「光は人が観測するかしないかで粒子になったり波動になったりする」
という量子力学についてわかりやすく説明されている教材が次のムービーです。

 

波動と粒子の二重性ということを考える上で波は弱くなるとやがて消えてしまうということがあります。
しかし光の粒子を弱くした時、信号としての総量は減少しますが、微量のパルスは残ります。
つまり粒子の大きさが小さくなることはなく、総量が変化することによって明るさ(光のエネルギー)が変化します。 光にはこれ以上小さくできない「粒」としての性質があるわけです。

光が持つ波動性と粒子性について、自分自身、愚鈍な能力で一体どこまで理解できているか、ということになると、実際は心もとない限りですが・・・。
ここで言えることは蛍光発光性のある透明度の高い琥珀に挑み、そこから理想値に近い光、色を取り出すということは、光について理解を深めることに他ならない。


ご存知のように光には入射、吸収、反射、透過、屈折、干渉、分散、散乱といった現象もまた備わっています。

それぞれの現象を観察し、原理に近づき、すこしでも理解を深めようと頭をひねってきたのがこの10年余りの流れだったように思います。
これはブルーアンバーに代表される蛍光発光性琥珀を考える上でのひとつの提起です。 そのような視点に立ち、自然から得られた恵みと関わり合う、というのもなかなか面白い。自然の恵みは単に金儲けのネタではない。そのように思われませんでしょうか?

 

ドミニカン・ブルーアンバー「氷河の青」5.10ct.


5.10カラット、ハイドーム、セミオーバル・カットの天然ドミニカン・ブルーアンバーです。
鉱山は名鉱「ブカラ」。原石は遅くとも1990年代に採掘されています。
発光力、発光色、研磨制度など、すべて写真のままです。
琥珀そのもののベースカラーは透明度の高いハニーイエロー。
この美しい青はブラックバックに配置し、ポートレートなど写真スタジオで使用するタイプの撮影用照明だけが光源です。この小さな被写体に合計2kw/h、戸外の直射日光に近い光量です。紫外線ライトなどの蛍光色を際立たせる手法は一切用いておりません。

この発光色は究極の表面研磨によってはじめて可能な2plus1独自の世界です。
tw1600607a-002tw1600607a-003tw1600607a-004tw1600607a-005tw1600607a-006

 

 - ドミニカ La Bucara, 琥珀(コハク=アンバー)