Twilight

白日の喧噪が薄らぎ万物がその形姿を背景に溶け込ませる日没時、 今日を振り返り、明日に思いを馳せる。
窓に明かりが灯り、会話が始まる。
明日も良い一日でありますように.......。
Stone cutter (鉱物研磨職人) Aquilax O

ロイストン オスカーウェーレンド ナチュラル ターコイズ 15.85cts.

      2016/07/28

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ナチュラル ロイストンの微妙な色調を撮る

ロイストンの陶磁器のような肌、極限まで磨き込んだまるで光を透かしかねない微妙な色調。
この石の撮影にはいつもながら苦心惨憺、今回も同様でした。

ロイストンに限らず、ターコイズ、いや天然石の撮影は難しい。何年経っても一向に進歩しません。これって、ひょっとして私だけのことでしょうか?
もし、このブログをお読みいただいている皆さんの中に、同じような悩みをお持ちの方がいらっしゃるようでしたら、これから記載する記事が少しはお役に立てるのではないかと思い、撮影後の処理について触れることにします。

撮影機材は使い慣れたCanon Eos 5D IIというひと時代前のカメラです。レンズもまたビンテージに近いEF180mm 1:3.5 Micro。このレンズとにかくでかくて重い。
設定値はフルマニュアル。WB(ホワイトバランス)K5000、この値は使用している屋内撮影用の照明ランプの規定値に合わせてあります。実はこれが曲者なんですが、順を追ってご説明します。
色空間はsRGB、ピクチャースタイルはニュートラル。カメラ側の設定はざっと以上の通りです。
撮影データのフォーマットはRAW、これをAdobeのCamera Rawに出力します。
Camera Rawに読み込んだ状態が次の写真です。
2016-07-26-0.40.58ここで右上の色温度の数値を見ると、K5,000のはずが4,650になってます。しかも色かぶり補正が+2。こんなはずではなかったのですが・・・。しかも現物の色味がかなりグリーンがかっている。

ここからが微調整になります。が、今回は単にWBのズレと5000K撮影ライトの光がオフホワイト系の天井や壁面にバウンズして「色かぶり」を起こしているようですので、細かい設定変更にはなりませんでした。
微調整後のCamera Rawのスクリーンショットが次の写真です。2016-07-26-0.43.57 現物に照らし合わせながら、調整した色味です。最初の写真と比べて、大幅に変更することになりました。
WBの数値は4,000、カメラ側の設定値と1,000も異なってます。色かぶり補正は+30。現物に即したかなり正確な色になりました。
 ここで得られた修正値を保存、同じ環境で撮影した他の写真もすべて同様に調整することになります。

ちなみに今使用中のPCはiMAC、ディスプレーのキャリブレーション(色温度、鮮度など)は200時間を目処にほぼ毎週管理してます。ディスプレーの色管理についてはEIZOさんのサイトが参考になるかと思います。

空色に青磁色、日本的な風合いのターコイズ

このロイストン オスカーウェーレンドのナチュラル ターコイズ、軽やかな空色に青磁色が溶け込んだ上品な雰囲気を醸し出しています。ロビンスエッグブルーにやや近い色も微妙に溶け込み、さらにモスグリーンというべきか抹茶緑というべきか、なかなか渋い緑、褐色に見える部分は長石質マトリックス。それらすべての要素が溶け合い、あるいはポイントとなり全体が穏やかなグラデーションになってます。

ターコイズを磨き始めましたが、最初はどのような石が適切でしょうか?
そのようなご質問を何度となくいただいてきましたが、このロイストンなどはかなりアプローチしやすい石だと思います。
荒目から中目、そして細目、極細目と順を追って磨き進めれば、まず失敗することなく美しい肌と艶やかな光が得られます。
最後の仕上げ磨きはそれぞれの手法があるでしょうから、試行錯誤なさることが大切だと思います。
ちなみに私の場合、よく耳にする「ワックス処理」というのは行いません。どこまでも磨いて磨いて磨き抜く。これ以外に方法はないと考えています。ワックス処理はやがて剥がれますから。

この鉱山の特徴については、これまでにも何度となく触れてきましたので、関連した記事をご参考になってください。

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 - ターコイズ=トルコ石, ロイストン