Twilight

白日の喧噪が薄らぎ万物がその形姿を背景に溶け込ませる日没時、 今日を振り返り、明日に思いを馳せる。
窓に明かりが灯り、会話が始まる。
明日も良い一日でありますように.......。
Stone cutter (鉱物研磨職人) Aquilax O

イエロー・ダマリ ナチュラル ターコイズ 12.30cts.

      2016/07/31

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ダマリの特徴は多彩なカラーレンジ

ダマリ(=ダメイル)鉱山はネバダ州オースチンから北方向へ約45kmに位置する非常に小さな鉱山です。
この鉱山の近くには、美しいライムグリーンのターコイズで有名なキャリコレイク鉱山、さらに今日リリース予定の「ラストチャンス・ターコイズ(=後にドライクリーク鉱山と改名され、さらに現在はゴドバー・アンド・バーナム鉱山と呼ばれています)」もこの地域から発見されました。
概して小規模な鉱山が多く、それぞれの鉱山に際立った特徴があるなど、ターコイズマニアにとって聖地とも言える一帯です。
残念なことに、いくつかの鉱山はすでに閉山してしまいました。閉山が相次ぐ中で、ダマリは産出量こそわずかですが、現在も操業が行われてる貴重な鉱山です。

操業は続いていますが、市場に出てくるダマリのほとんどは、ディーラーやコレクターが保有していた古い時代に掘られた原石からカット研磨されているものが大多数だと言われています。

ダマリターコイズの主なカラーはグリーン、ゴールド、イエロー、グレイ。どのカラーであっても、経年による退色ということはほとんどありません。堅牢なカラーです。
さらに美しく繊細なスパイダーウェブのあるものはコレクターにとって価値あるターコイズということになります。

今日のイエロー・ダマリ、どちらかと言えば一般受けするターコイズとは言えないかも知れません。マニアックなターコイズの部類に入るでしょう。

研磨の難しいターコイズ

ダマリの際立った特徴は先ほど触れたカラーレンジの多彩さですが、石の硬さもまたこの鉱山の特徴だと思います。
しかしダマリはすべて硬いと言うのは、じつは正確ではありません。
特にイエローダマリに限っては、硬い部分と柔らかい部分とが混在している、というのがより正確な説明になるでしょう。

「イエローダマリは研磨が難しい。」
ターコイズをカット研磨している方々との間で言われることです。たしかに加工する立場で言えばこれは厄介なターコイズです。

難しい、厄介だと言ったところで、それはどういうことなのか。
具体的には次のようなことです。
褐色のスパーダーウェブと、黄色い部分との硬度が大きく異なることから、平滑、あるいは滑らかな面を磨き出すことが難しく、ともするとギクシャクした凸凹面になりがちです。
この凸凹面を平滑にするには研磨機の切れが良い状態でないとなかなかうまくいきません。
研磨機の状態が良く、研磨行程はうまくいった。美しい面が得られたとしても、こんどは最後の艶出しの行程で黄色い部分だけがすり減り、褐色のウェブが面から浮き上がり、凸凹になりやすい。
そんな欠点を克服しようと自分なりに試行錯誤を繰り返し、なんとか結果が得られた、というのがこの12.30カラットです。
この石ではいつものツヤツヤな鏡面仕上げはしませんでした。ちょっとつや消しの面がこのターコイズの魅力ではないかと感じましたので、古い時代のアンティークなターコイズ、そんな雰囲気に仕上げてみました。
コレクションとして、ユニークなターコイズジュエリーとして、ご検討いただけることを願っております。
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 - ターコイズ=トルコ石, ダマリ=ダメール