Twilight

白日の喧噪が薄らぎ万物がその形姿を背景に溶け込ませる日没時、 今日を振り返り、明日に思いを馳せる。
窓に明かりが灯り、会話が始まる。
明日も良い一日でありますように.......。
Stone cutter (鉱物研磨職人) Aquilax O

Beradai "Aurora Blue Amber"(Sea Amber)

      2016/06/06

bulueAmber Beradai west Karimantan Borneo Malaysia

昨年10月にリリースしたBeradai Borneo Amberの二作目です。
このBeradai Amber、知る人のきわめて少ない希少な種類。コレクターの間でも幻のアンバーとして特別視されてきたものです。

原石の入手先はアジアではなくドイツ。ドイツの業者はイギリスの業者から入手、さらにイギリスの業者はボルネオ島から、といった経路はほぼ判明しています。
採掘された時期はイギリス領植民地時代の1940年代後半。業者の説明を参考に私自身が調べた結果では、採掘期間は最長で2年間ほど。これには諸説があり、数ヶ月間と主張する業者もいます。この差は採掘が事業として成り立っていた時期、あるいは量の過多はさておき、とにかくかろうじて採掘されていた期間、といった違いがあるようです。
いずれにしても短い期間、それもごく少量発見された、ということは間違いないようです。

本来、ヨーロッパの業者達はボルネオ島で発見されたニスの原料となるコパールの採掘が主な目的だったようです。コパールは古くは油彩画や弦楽器のニスとして、時代が進むにつれ家具などにも用いられました。

このBeradaiアンバー、最初入手した原石は昨年9月下旬。次の写真のわずか2点でした。

大きな方は約350カラット。これは10月下旬に165カラットで完成。完成品は次の2枚の写真です。
一枚目は自然光ですが、2枚目は自然光と宝石鑑定用の紫外線ランプを使用して撮影したものです。

さて、今日リリースのBeradai二作目についてです。
今日リリースの品は先ほどご紹介した原石写真にある小さい方からカットしたものです。

bulueAmber Beradai west Karimantan Borneo Malaysia

同じBeradaiでも、前作より透明度がやや高いようです。
薄暗い室内ではチョコレートブラウンのようにも見えますが、日中の光の中では赤みがかったミルクを溶かし込んだような優しい風合いを感じます。
ところがこれに紫外線ランプの光が加わった瞬間、様子が一変します。
目の前に現れた不思議な世界...........。

先ほども触れましたが、Beradaiの蛍光発光は紫外線ランプの光が必須です。日常の光の中でこの美しさが見える訳ではありません。
ブルーアンバーが世界各地で産出されることは既に判っていますが、このような模様を持つ種類は、他に知られてはいません。非常に希有な存在です。

ボルネオ島西カリマンタン ベラダイ産アンバー
コレクターズカット
幅18mm、長さ26.90mm、厚み12.30mm
19.20カラット
ご興味をお持ちの方、ぜひご連絡下さい。
完売いたしました。ありがとうございました。

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追記です。

昨年の10月以降、知る限りのアンバー業者に問い合わせてきましたが、Beradaiの存在さえ殆ど知られていないようです。
以上2点の原石を入手した業者から残りのすべてを追加で買い付けました。追加した原石も同様の産地であることは間違いないのですが、ここまで鮮明な発光は得られないようです。
加えてサイズも遥かに小さく、カットすることが可能かどうか..........。
入手可能なBeradaiは、これで全てです。
参考までに追加入手した原石(1点は半面をカットしてみました)の写真をご紹介いたします。

 - ボルネオ島の琥珀