Twilight

白日の喧噪が薄らぎ万物がその形姿を背景に溶け込ませる日没時、 今日を振り返り、明日に思いを馳せる。
窓に明かりが灯り、会話が始まる。
明日も良い一日でありますように.......。
Stone cutter (鉱物研磨職人) Aquilax O

ペルシャターコイズ3.15ct.

      2017/01/27

turquoise Mirror polished

鏡面研磨への取り組み

今年はじめてのリリース、ご挨拶です。

昨年は石に関しては、ハンドメイドで出来うる限りの鏡面仕上げについて考え、成果としてリリースしてきました。

鏡面仕上げといっても、石の種類、産地、グレードによって取り組み方は様々。結果は石が持つ特性に左右されます。

中には磨きすぎることによって石のニュアンスが崩れてしまうことも。そのへんの呼吸は生き物の個性とさほど大きな違いがないように感じることもあります。ツヤツヤな表面だけが答えではない。過剰な艶が石の品位を損なう結果を招くことだってあるわけです。大切なことは精緻な面を目指しつつ、その石に応じた最も適切と思える段階で石と折り合いをつける、ということだと考えています。

今年もさらに学びを深め、技術の精錬に取り組んでいこうと思います。

 

銀の安全性について

新たな一年を迎え、Aquilaxシリーズへのリクエストを複数いただくなど、嬉しいスタートとなりました。石を主役としながらも、銀素材への記憶の刻印、木材との交響、生理的に心地よい革素材の探索など、昨年の成果をさらに高めていこうと思います。

素材となる銀についてですが、100%純銀の笹吹きをベースとして、数%の純金を溶かし込み(ゴールドプラスシルバーと呼ばれています)、純銀の柔らかさやニュアンスを私なりに工夫できたらと考えております。あまり知られていない事実ですが、金属アレルギーに対して銀(=純銀)はかなり安全な素材です。金との合金については地金専門業者の経験、技術、江戸金工作家など専門家のご意見を頂くなど、慎重に進めていこうと思います。

SAFTY OF SILVER

金属アレルギーについて

装飾品として用いられている銀について、金属アレルギーが問題視されることがありますが、それはニッケルやパラジウム、クロム等、アレルギー誘発物質がメッキ処理されている場合がほとんどです。純銀でアレルギーを引き起こす危険性は金やプラチナよりも低いというデータもあるほどで、UFSの場合ほとんど影響はありません。

画像およびテキスト出典元:UFSリファイン株式会社

銀の安全性について信頼できる情報は上記企業が公開していますのでご興味がおありの方は参考としてみて下さい。

文中「UFS」という専門用語がありますが、これは同社のコア技術により実現したウルトラ・ファイン・シルバーを意味しています。

光を透過する天然トルコ石

一見、変哲のないロビンスエッグブルーのペルシアン。これが今年1点目のリリースです。

ロビンスエッグブルーといえばアリゾナのスリーピングビューティがおなじみですが、本家本元はペルシャ。

ペルシャとスリーピングの青とは微妙に、しかし決定的な違いがあります。

一言で言ってしまえば、スリーピングの場合、十分に磨き抜かれた上質な石の場合、陶磁器に似た硬質な青を感じる。似た色相の青であっても、ペルシャの青からは青空を感じる。そんな空気感にも似た透明感を帯びた青を感じます。この違いは圧倒的に異なる石の固さに由来しています。ペルシャはスリーピングより緻密で硬い。

この3.15カラットの場合、じっと眺めていると私は石に湿度があるかのような印象を受けます。いつか内部から清水が滲み出てくるのではないか、そんな妄想に捉えられたとしても不思議ではない。約50年ほどの前のビンテージに属するペルシャターコイズです。

次の写真は背面。

十分な硬度があることから、ペルシャターコイズの伝統に従い、バッキングはしませんでした。原石の面影はこの石の履歴です。

そして最後の1枚。通常、不透明であることがごく当たり前のターコイズの場合、このような写真を撮影することはありません。ここでは微かながも光を透過する、その半透明性を理解していただきたいと考え、追加しました。

小さいながらも上質でなかなか得難い珠玉の1石です。

 

今年もよろしくお願いいたします。

 

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