Twilight

白日の喧噪が薄らぎ万物がその形姿を背景に溶け込ませる日没時、 今日を振り返り、明日に思いを馳せる。
窓に明かりが灯り、会話が始まる。
明日も良い一日でありますように.......。
Stone cutter (鉱物研磨職人) Aquilax O

ナチュラル ダマリ ターコイズ 15.00ct.

      2017/07/23

ナチュラル ダマリ(ダメイル)ターコイズ15ct

対称形がもつ美しさ

先日、同様のタイトルでリリースしたスリーピングでは微妙に異なった3辺の長さとその交わる交点がテーマでした。

そのカタチは線対称であり、点対称でもあったわけです。

 

ヒトの視覚は対称形に対して本能的なまでに寛容です。と言うよりも、むしろ対称なカタチに寛容さが備わっているように思えるのです。

例えば寺院の金堂や塔を思い浮かべるとよいでしょう。特に天平のカタチ。あの大らかで均整が取れた美しさは、私達の心に安らかな優しさを蘇らせてくれます。身の回りを見回してみても、多くの対称形に囲まれて暮らしていることに気づきます。私達は美しい対称形から、無意識の内に安心感を得ている、というのは否定できない事実だと思います。

 

考えるまでもなく対称形というのは非常に収まりが良い。

私はカットや研磨という手法により、原石鉱物を素材としてカタチを作り出しています。

不定形な原石を手にし、それが如何に厄介な凹凸や亀裂に阻まれたとしても、製作工程が進む中で、往々にして対称形へと同質化あるいは相似化しがちです。本能的に安心したいという意識が働いているからだと思います。それはDNAが反応する自然の営みと言っても良いかと思います。

 

3本の二次曲線と交わる3つの頂点 - その2

さて今日のリリースです。

見出しは前々回のスリーピングと同じ『3本の二次曲線と交わる3つの頂点』、その2。素材はネバダ州のダマリ(=ダメイル)ターコイズです。

ダマリやロイストン独特の青磁色。透明な淡いグレイのベール越しに浮かぶグリーンに溶け込んだ微かな青。それがダマリの場合、奥行き感を持ってます。磨き込んだ石の肌は高い温度で焼成された青磁器にも似て硬質でありながら暖か味を併せ持っている。この色の深みと滑らかな感触はダマリならではの品のある味わいではないでしょうか。

一見不定形に見えるカットです。しかしこのカットには対称形としての面が二つ含まれています。

次の2枚の写真を御覧ください。

上の写真は上から見た正面写真です。縦の中心線に対して左右が対象になるようにデザインしました。

次の写真は一番長い弧線が手前に来るように側面を撮影。この曲面も縦の中心線に対して左右対象です。

 

この不定形(一般にはフリーカットと呼ばれている)に見えるカットに、安定感が得られる規則性を含めたかった、というのがカットに至る動機でした。3本の曲線はもちろん数学的二次曲線の組み合わせです。

数式から導き出された曲線をいかにして有機的な塊につなげるか?。あるいは繋げられるのか?

このテーマでのカットはまだまだ続きそうです。

ご連絡をいただければ、ジュエリー作家さんのご紹介、デザインのご提案など、進行のお手伝いを致します。

ナチュラル ダマリ ターコイズ 15.00ct. Workページへ - 完売しました。

 

 - ダマリ=ダメール