Twilight

白日の喧噪が薄らぎ万物がその形姿を背景に溶け込ませる日没時、 今日を振り返り、明日に思いを馳せる。
窓に明かりが灯り、会話が始まる。
明日も良い一日でありますように.......。
Stone cutter (鉱物研磨職人) Aquilax O

La Toca Dominicana 40.80ct.

   

ドミニカン ナチュラル グリーンアンバー トカ鉱山産

緩めのサイト更新、まだしばらく続きます

この個体は私がドミニカンアンバーに取り組んだ最も初期、ドミニカ共和国で産出されるブルーアンバーに注目して2年目の2002年2月、意を決してドミニカ共和国に乗り込んだ時、現地でブルーアンバー、ラリマーのサプライヤーとして活動を開始した直後のヘルマン・ディトリッチ氏に鉱山への探検旅行を提案、鉱夫達によって掘り出された原石のひとつが素材になっています。

 

ブルーアンバーを求めて現地入りしたのも、鉱山へ足を踏み入れたのも、彼らにとっては日本人として初めての珍客、サンティアゴの宿泊先Camp David RanchではJAPANが理解されずORIENTからの宿泊客ということになりました。

当時の経験談、様子を伝えるブログ記事はアップルがサービスを提供していた「iWeb」上で随時公開していましたが、アップルジャパンによる突然のサービス中止騒動に巻き込まれ、ブログblueamber.jpはその後、幻と化してしまいました。丹念に記事や写真などをバックアップしておくべきだった。そう思ってはみても今となっては後の祭り。もったいないことをしたもんです。

 

ドミニカへは2002年の訪問後、何度となく渡航を繰り返していましたが、2008年頃の記録や買い付けた原石から完成したリリースアイテムについては、その一部が写真共有サイトFlickrにアップロードしたものが現在も健在です。下の2枚のスクリーンショットがFlickrの一部です。ご興味にある方はクリックしてみて下さい。該当ページをご覧いただけます。

今日のブログ、回顧談に終始するわけではないんです。このような過去ネタを引っ張り出してくると、そろそろ2plus1も回顧、いや懐古の時期に入ったのか、と思われるかもしれませんが、まったくそうではありません。

サイト、ブログの更新はきわめて緩やか、休眠状態に近いものがありますが、去年から今年は新たなプロジェクト立ち上げ、さらに2plus1次なる展開に向けてのやや長めの休養、そう考えています。

 

石をカット研磨するこの仕事、命はやはり現地買い付け。鉱山へ赴き、慎重な選別を経て入手した原石でないと、カットへの意欲がどうしても湧いてきません。といったわけで、あと数ヶ月間は昔買い付けた原石を頼りに、サイトの緩やかな更新状態はまだしばらく継続します。

徐々に立ち上がりつつある新プロジェクト、そこから得られる豊富な資金を投入して、超一級の原石だけを買い付ける。そんなプランが現実味を帯びてきたのが今年の夏です。これまでカットし磨いてきた極上の原石に匹敵するものが、はたしてどれだけ入手できるかどうかは未知数ですが、この先、10年はこの仕事からリタイヤすることはなさそうです。

 

近況のご報告はこれくらいにして、完成したLa Toca 40.80カラットのご紹介をいたします。

ドミニカン アンバーの名鉱、La Tocaの逸品

最初の現地買い付けで入手

この40.80カラット、基調色は透明度の高いゴールド系イエローです。

ここまでの写真では蛍光発光色のグリーン、そして透過した自然光が内部の含有物に反射屈折して呈しているオレンジ、イエロー、レッドがそのすべてかのように思われるかもしれません。

改めてお断りするまでも無いことですが、写真の光源は窓から差し込む日中の自然光だけが頼りです。はっきりとしたグリーンの蛍光色もまた、その自然光によって発光しているカラーです。

この琥珀の全容をお伝えするにはさらなる写真が必要です。

どうでしょうか?

多少なりともこの琥珀が持っている美しさ、神秘性に近づけたのではないでしょうか?

それでもまだまだ足りません。

さらなる2枚の写真ではどうでしょうか?

先程も書いたことですが、光は窓からの自然光ですので一定しています。しかし琥珀の角度を変えたり、レンズの位置を移動するたびに、この琥珀の姿は微妙に変化しています。

これまでのような濃いグレイをバックにショットを重ねても、お伝えできる要素は限られてしまいます。 最後の2枚はやや逆光そして印刷物の上に載せて撮影しました。

印刷物は雑誌の見開きページです。ここで注意してご覧いただきたいのは、私に関する昔の特集記事云々ということではありません(笑い)。琥珀を通して通常、肉眼では判別することが難しい、印刷の「網点」がきわめて透明度の高い琥珀のレンズ効果により、鮮明に判別できるということです。

 

このカット、どちらかと言えば「コレクターズ・カット」ということになるでしょう。

あるいは琥珀の軽さを活かした、大きめのジュエリーへの加工も視野に入っています。

掛け値なしの「極上のドミニカン・グリーンアンバー」です。

 

ブルーは?

そうです。ブルーの発光は強くありません。残念といえば残念ですが、このグリーンアンバーが発するグリーンは鮮明で美しいややエメラルド系のグリーンだと言えます。

 

最後にカラット単価ですが、これは原石入手時の買い付け価格が基になっています。

今後、新たな買い付けによって同グレード品をリリースする時には、現在のカラット単価を持ち出すわけにはいかないでしょう。ドミニカンブルーアンバーの一級品はとにかく高くなってます。

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 - ドミニカ La Toca