Twilight

白日の喧噪が薄らぎ万物がその形姿を背景に溶け込ませる日没時、 今日を振り返り、明日に思いを馳せる。
窓に明かりが灯り、会話が始まる。
明日も良い一日でありますように.......。
Stone cutter (鉱物研磨職人) Aquilax O

ランダーブルー 11.55ct.

      2016/06/16

ランダーブルー ターコイズ 11.55ct.

早秋

明け方まで本を読んでいて、さて寝るぞ、そう思った時、やけに寒いことに気づいた。階下に降り、外気温計を見て驚いた。9月下旬だというのに示された気温は7度。

夕刻、東側の庭の砂利道を踏み進むと、風に揺れる秋明菊がいつの間にやら満開ではないか。10年以上前、神奈川県から転居する際にひと枝を折り、小さな鉢に挿しておいたものが根付き、路地に降ろすと年々勢力を増し、切り詰めても切り詰めても衰えること無く野生化したかの勢い。

咲きこぼれる秋明菊もやがて秋風に散り綿帽子をつける頃、敷地の至る所に根を張ったボサ菊が火を放ったかのように咲き乱れ、木枯らしが吹き荒び、松本平はどこもかしこも枯れ色一色。季節は駆け足で厳しい寒さを運んできます。


アルプスから吹き降ろす痛い寒さに身を晒しながら新芽色を今か今かと待つ期待感。やっと地上に届いたような頼りない日差しにまどろむ冬の日の幸福感。澄み切った大気の彼方に聳える雄大な冬山。そこまで来ている信州の寒さ、それもなかなかいいものです。

 

世界で最も高価なターコイズ

 

「最上級の石はランダーブルーに匹敵するほど高価。」

そんなフレーズを良く見かける。

実際、市場での取引価格は依然として高価です。

 

そこで必ずといってよいほど引き合いに出されるのが「ハットマイン」という言葉。今更言うまでもないことですが、ターコイズ初心者の方もいらっしゃることですので、触れておきます。

ハットマインというのはハット=帽子に入るほどしか原石が採掘されなかった鉱山、という意味です。採掘された原石の量は98ポンド(約40kg)。あまりにも具体的すぎる、とは思いませんか?

 

ぼくも昔はこの数字や伝説を鵜呑みにしていた時期がありました。ありました、ということは、今は半信半疑ということです。

伝説好きなアメリカ人が創作した本当のような嘘のような・・・。

 

ランダーブルー鉱山の絶対量が極めて少なかった、というのはターコイズにかかわる業界の人たちであれば誰一人として否定する人はいないでしょう。希少なターコイズであることは事実、だと信じて良いと思います。

さらにランダーブルーならではの美しさ、これも十分に頷ける事実です。

ここまでは了解しましょう。問題はここから先の話です。

 

きのうも触れたことですが、「鉱物としての質」についてです。

ランダーブルーであればすべて鉱物として上質か、というとそれは違います。

上質なものは他の鉱山同様、やはり一部です。

 

以前は(少なくとも5年ほど前まで)その上質なものしか市場には出てこなかった。

ところがここ数年、どうも様子が怪しくなってきた。

ネバダ州で30年以上にわたってターコイズのカット研磨をしてきた方からも業界内部のリーク情報が寄せられている。

「昔はハネられていた質の悪い石はメキシコでアクリル処理され、ナチュラルとして流通している」

「ebayなどにもランダーに似たチベットターコイズが出没している」

 

ランダーブルーの最大の売りは希少性、上質な石質、宇宙の美にも例えられる崇高な美の世界だった。ところがここ数年、以前数点しか保有していなかったアメリカの有力な業者が矢継ぎ早にランダーを出してくる。それらは妙に綺麗(美しいとは異なる意味です)だったり、サイズが大きかったり・・・カラット単価は以前より30%近く高い。

日本人は高ければ買うし、有名な鉱山だから・・・

国内にはカラット10万円を超えるランダーブルーがゴロゴロしているわけですから・・・。

まあ怖い話です。あとは皆さんご自身でご判断ください。

 

ナチュラル ランダーブルー 11.55ct.

商品No.:TQ130927

商品名:ランダーブルー 11.55ct.

サイズ:W 15.00mm / H 19.04mm / D 4.79mm(バッキング厚 約1.5mm)

Lapidarist (Stone Cutter) : Akira Obata

カラット数:11.55カラット

ランダーブルー 11.55ct.は完売しました。

 - ランダーブルー