Twilight

白日の喧噪が薄らぎ万物がその形姿を背景に溶け込ませる日没時、 今日を振り返り、明日に思いを馳せる。
窓に明かりが灯り、会話が始まる。
明日も良い一日でありますように.......。
Stone cutter (鉱物研磨職人) Aquilax O

Gem Micronesia Orange and Purple-Blue, Sea Amber 13.50cts.

      2016/07/19

ミクロネシア シーアンバー11.60cts.

 

 

地球温暖化と漂着琥珀

夏以降、各地で豪雨が頻発してます。短絡的に結論付けることはできませんが、地球温暖化がその一因だというのは否定出来ないようです。


気象庁ホームページ内「各種データ・資料」から
「異常気象-日本の異常気象」や「気候情報(異常気象、最近の天候、地球温暖化等に関する情報)」

 

などを閲覧すると、数値データ、分布データなどによって、私達の地球の環境破壊が徐々にしかも確実に進んでいることが説明されています。

それらのデータから感じることは、経済活動のみを優先し、地球規模での抜本的取り組みを放置する限り、豪雨や台風、ハリケーン、サイクロンといった気象災害の脅威はさらにその度合を増し、被害が拡散していくだろうという危機感です。

地震、津波、火山活動といった地球内部の構造的破壊変動による被害を人の力で防ぐことは困難だとしても、地球温暖化へのストップは決して不可能ではないのではないかと考えたりします。

 

この地球温暖化と漂着琥珀との間には微妙な関連があります。その関連とは、漂着琥珀が発見されるポイントは海面や海水温度の上昇による海流の変化によって移動するということです。


身近な例として北海道の太平洋沿岸地域、銚子海岸一帯の漂着琥珀などがあげられます。

40年あるいは50年といったわずか数十年前、それらの地域では琥珀に詳しい採集者達によって立派な漂着琥珀が収集されていました。しかし近年にいたっては破片状態のものがほとんどです。

 

ピット・アンバーとシー・アンバー

 


海岸に打ち寄せられる漂着琥珀は大別して2つのタイプがあります。

ひとつは海岸に流れ込む河川の上流から河口へ運ばれてきたピット・アンバー。

さらなるタイプは大陸移動→地盤沈下などにより海底深く沈み込んだ地層に含まれた琥珀原石が海底の地殻変動あるいは海中の波や海流による万遍のない濯われによって海面へと浮かび上がり、海岸に漂着したシー・アンバーと呼ばれているタイプです。

 


前者は大小のダムなどの治水工事の増加によって、河口まで流れ着く琥珀の量は高度経済成長期を境に激減しました。現在、かろうじて河口へ運ばれたとしても、豪雨などの影響から一気に沖に押し出されてしまう・・・。


一方、シーアンバーはどうか?。
意外にも発見例は増えています。とは言っても、発見されるポイントは常に流動的です。もっとも採取量の多いバルチックのシーアンバーであっても、その年、季節によって採取可能地点は微妙に異なるとのこと。私が注目し続けてきた南太平洋一帯でも、その絶対量はきわめて僅少ですが、採取される海岸地域や量は常に移動し変動しています。

 

国内でもここ数年、漂着琥珀の採集はそこそこ盛んなようです。ここでとっておきの話をひとつ。ビーチコーミングでコハクあるいはその他の鉱物を探す場合、まずその海岸域の潮の流れを熟知した漁師の方と親しくなること。

1週間以上前まで遡った降雨量などの気象状況を把握すること。

それらの情報を総合的に判断して、漂着しそうなポイント特定する。これだけでも、よりベストな成果を得ることが出来るのではないかと思います。

 

では今日リリースのミクロネシア シーアンバー13.50カラットです。

 


 

この朱、そしてオレンジの暖かくも豊かない色彩域。
19世紀末ロンドンで始まった産業革命。新たな時代が生み出した富裕層の間で人気を博したチェリーレッドのバーマイト。今日リリースのミクロネシア・シーアンバーにもそれら歴史的バーマイトとの類似性が備わっている・・・、私はそう感じています。

 

とは言っても、19世紀末のヨーロッパでカットされたリアル・バーマイトをご覧になった方は極めて稀だと思います。限られた情報ですが、その一例を次のウェブ・サイトで見ることができます(激重サーバーです)。
Realrare Antiques」→「Burmese Amber
ここにコレクションされているのは、本物の19世紀バーマイトだと私は受け取っています。それは自ら収集してきたいくつかのコレクション観察し、自分なりに培ってきた勘、としか言いようがありません。

 

ミクロネシアの漂着アンバーと19世紀末に英国に運ばれたバーマイトとの類似性。スリリングなミステリーです。

 

余談ですが、ドミニカンブルーアンバー、価格さえ問わない限り、今後極上のカットをリリースできる可能性があります。なぜか?・・・。新たな鉱脈発見がその理由です。最上級のドミニカンブルーアンバー、あまりの高騰に一度は引きましたが、再開に向けて努力したいと考えております。
しかしシーアンバーに関して、今後の見通しや確証など全くありません。原石を手にできるかどうかは宝くじにも等しい確率、かも知れない。これが実感です。

 

それでは、改めて今日のミクロネシアです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミクロネシア シーアンバー11.60cts.

 

いつも原石に接した時、思うこと。
「この原石は幸せになれるのだろうか?」
「何処で、どのような人の許で幸せになれるのだろうか?」
「誰に幸せを齎すことができるのか?」

商品No.:TW151001
商品名:Gem Micronesia Orange and Purple-Blue, Sea Amber 13.50cts.
原産地:ミクロネシア 北マリアナ諸島自治連邦区(漂着)
加工国:日本
処 理:なし(100%ナチュラル)
サイズ: 長さ27.24 x 幅21.27 x厚み8.56mm
重さ;13.50ct.
cabbing : Aquilax Obata
超精密鏡面研磨仕上げ Newest ver.6
この商品は完売しました。ありがとうございました。

 

 - ミクロネシアの琥珀