Twilight

白日の喧噪が薄らぎ万物がその形姿を背景に溶け込ませる日没時、 今日を振り返り、明日に思いを馳せる。
窓に明かりが灯り、会話が始まる。
明日も良い一日でありますように.......。
Stone cutter (鉱物研磨職人) Aquilax O

ジェム ペルシャン 7.10ct.

      2016/05/31

ペルシャン ターコイズ persian Turquoise プレミアムターコイズ 2+1beadsweb  A.OBATA COLLECTION MUSEUM GRADE / ORIENTAL TURQUOISE #4 ANTIQUE PERSIAN TURQUOISE (7.10ct.)

先日の皆既月食、綺麗でしたね。
これまで何度か経験して来た宇宙の物語。
ある時は東京、そしてある時は横浜だったり鎌倉だったり、空を仰ぎながら時々の日々がつい最近のことのようでした。

今回は息子が一念奮起、11時頃から約2時間、15分ごとに凍てつく外に飛び出して行ってはシャッターを切るという力の入れよう。 これはもう付き合うしかない。
父は腹を決め、彼がカメラを構える一部始終を見守っていました。

それにしても信州の皆既月食は格別でした。漆黒の空に満点の星、微妙にトーンを変えて行く月の姿。
都会では見ることの出来なかった生の自然でした。

今日のリリースは宇宙の美しさにも負けることの無いペルシャの一級品です。
この石、出所が異色でした。 はるばるスペインのバルセロナ、アルゼンチン通りの業者からやって来ました。
しかも時代は200年以上前のアンティーク。 ペルシャン ターコイズ persian Turquoise プレミアムターコイズ 2+1beadsweb 背面は極力当時の面影を保ちつつ、慎重に処理をしました。

一気呵成を避け、日々数時間、フルハンドでの再研磨に約1週間、当時の研磨方法を調べ、背面のカットも原型を損なうこと無く忠実に踏襲しました。
つまり200年前の姿を蘇らせようというのが、この石を買い付けた動機でした。

先立つこと今年の8月、イランのニシャプール鉱山から直接原石を買い付けましたが、それらはすべて理想からほど遠く、没にしました。 現代では「ナチュラル」と謳われていても、そのまま鵜呑みにはできません。
特にペルシャの場合、選択が極めて困難です。

世界で流通している膨大な「ペルシャン」、じつはスリーピングが化けたものが大半だとも言われています。
もちろんガチガチの処理石、しかもバッキングが施されています(ペルシャンは伝統的にバッキング処理は行いません)。さらにピュアペルシャンとは色の深みが全く異なっています。
つまり何となくペルシャの雰囲気、ということに過ぎません。

私はペルシャについて言えば、淡いロビンスエッグ・ブルーも好きですが、むしろかすかに青味の深いペルシャンブルーに軍配を上げます。
これは業者としての見解と言うより、個人的な嗜好の問題です。 ヨーロッパや中近東ではクラシック・ターコイズと言えば、それはペルシャンを意味します。アメリカやアジアのターコイズに対する価値観とはかなり温度差があります。

戦前の日本でもターコイズの最高峰、それはペルシャンでした。
少なくとも100年以上前、人工処理など考えもしなかった時代の石、表面に全く瑕疵がなく透明感の強い石はヨーロッパの特権階級に愛され、5大宝石同様、代々家宝として伝えられる宝石として、大切に取り扱われてきました。
どのような運命でこの石がバルセロナに渡ったものか、それは今となっては知るよしもありません。
美しい宝石はなぜか旅する運命にあるようです。

余談ですが、居間のクリスマスツリーの電飾の燦めきがひとつひとつ、このペルシャンに映り込み、オパールを見るような景色でした。

商品No.:TQ111213A
商品名:ジェム アンティーク ペルシャン 7.10ct.
サイズ:幅 9.86mm、長さ 14.83mm、厚み6.24mm(ソリッド)
Lapidarist (Stone Cutter) : Akira Obata
カラット数;7.10カラット
ジェム アンティーク ペルシャン 7.10ct.は完売しました。 ありがとうございました。

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