Twilight

白日の喧噪が薄らぎ万物がその形姿を背景に溶け込ませる日没時、 今日を振り返り、明日に思いを馳せる。
窓に明かりが灯り、会話が始まる。
明日も良い一日でありますように.......。
Stone cutter (鉱物研磨職人) Aquilax O

樹葉化石 La Bucara Mine.Dominican Blue Amber.16.45ct.

      2016/06/14

ドミニカ,ブルーアンバー,La Bucara Mine, Dominican Blue Amber.

ブカラ鉱山産のドミニカンブルーアンバー、2点目が完成しました。
2月2日の記事「原石2点 La Bucara Mine, Dominican Blue Amber.」でご紹介した写真右側にある丸みを帯びた原石がこの素材です。
カットを進めると、灰色の岩石から茶褐色、さらに赤茶色の層へと変わっていきました。深い亀裂が多く、180カラットの原石は100カラット、80、さらに70へと、小さくなって行きます。

40カラットを下回りほぼ形が決まりかけた時、小さく奇妙な模様が浮かんで来ました。その正体を確認するため、ひとまず仕上げ磨きをすることに。
磨き目を3000、5000、15000、50000、100000(数字が大きくなるほどダイヤモンドパウダーの粒子が細かくなります)。最後に特殊な布に200000メッシュを塗り込み、研磨。仕上げには独自のメディア。ここで初めて2+1独特の艶やかでクリスタルにも似た透明感が出ます。

拡大鏡超しに見えたものはタイトルにある「樹葉化石」でした。
1月24日「fossil bees in the Dominican blue amber.」の古第三紀の蜂化石(アシブトコバチの一種らしい)が。
2月3日「衣装に包まれたブルーアンバー」では「木化石」が。

そして今日の「樹葉化石」。
これまでドミニカの原石供給業者によってブルーアンバーには化石入りは無いという主張が世界的に流布され、コピーされ、私もその説を信じていた時期がありました。

しかし日々の作業、さらに各国の業者から寄せられる情報の中には
定説では説明できないケース少なからずあります。

ターコイズの内部にオパール層が存在したり、パイライトにラピスの結晶が封じ込まれていたり、六角形の放射状に結晶した「ルチルスタークォーツ」などなど、全ては地球の歴史が生み出した特殊な鉱物達です。
アンバーに限ってみてもアジアのブルーアンバー、つい最近まではすべてが幻、人々の知り得ないケースでした。
3例の「化石入り(あるいは化石に覆われた)ドミニカン ブルーアンバー」。
これを偶然と考えるべきか、あるいは存在していながら、定説によって見逃されて来たのか。
私のスタンスは固定観念に縛られず、柔軟な視点で取り組まなければならない。そのように考えています。

このBucara、見てのとおり美しく鮮明な発光色に恵まれています。
光の角度によって、青、緑、紫、赤、黄など鮮烈な変化も魅力です。
問題の「樹葉化石」は下写真の右隅に存在しています。

ドミニカ,ブルーアンバー,La Bucara Mine.Dominican Blue Amber.16.45ct.仔細に観察すると葉脈の痕跡が見て取れます。
詳細な写真はflickrにアップしました。大きなサイズを次のリンク先てご覧頂けます。→flickr

実はさらに大きな「樹葉化石」がこのルースのほぼ中央に認められます。
しかしこれは捉えることが難しい状態です。化石には違いないのでしょうが、むしろ「名残」と言うべきでしょう。
28カラットで仕上がっていましたが、「樹葉化石」を鮮明にするため再研磨、16.45カラットでファイナルとしました。
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ドミニカ共和国ブカラ鉱山産ブルーアンバー+樹葉化石
コレクターズカット
幅17.11mm、長さ29.60mm、厚み10.80mm
16.45カラット
完売いたしました。ありがとうございました。

 - ドミニカ La Bucara